朝・昼・夕で筋トレのパフォーマンスは変わる?
- 髙橋 大翔
- 9月12日
- 読了時間: 5分
更新日:9月25日

皆さんこんにちは!
札幌市豊平区パーソナルジムR. Physio labです!
当店は豊平区中の島にあるダイエットを中心としたパーソナルジムです!
今回は「時間」に関してです。
トレーニングをしている人なら、「朝トレーニングするとき vs 夜トレーニングするときで力が入る感じが違う」とか、「疲れやすさが時間帯によって変わる」という経験をしたことがあるかもしれません。
今回ご紹介する研究は、時間帯(朝/昼/夕方) と、その人のクロノタイプ(早起き型、中間型、夜型などの体内リズムのタイプ) が、無酸素パフォーマンス(ジャンプ力や短距離スプリントなど)と、トレーニング後の乳酸(疲労の指標となる化学物質)の生成・回復にどのように影響するかを調べたものです。
トレーニングをしているアスリート、ダイエッターの皆さんなら重要なポイントになると思いますので、是非参考にしてください!!
時間帯で筋トレのパフォーマンスは変わるのか
対象
20人の男性アスリート
条件:過去1年間、週に3日以上のレジスタンストレーニング(筋トレなど)をしている人たち
クロノタイプ:中間型(Intermediate Type; IT)10人、夜型に近いタイプ(Close to Evening Type; CET)10人
平均年齢:IT群で約 20.9 ± 1.91 歳、CET群で約 20.5 ± 1.90 歳
実験の内容
参加者は以下のテストを3回、それぞれ異なる時間帯に行いました:
朝:07:00-08:00
昼:13:00-14:00
夜:18:00-19:00
測定項目は次のとおり:
垂直ジャンプ:(ジャンプの高さ・ピーク/平均パワーなど)
繰り返しスプリント能力:(6回 × 20m スプリント)
血中乳酸: 運動前→ スプリント直後 3分後 → スプリント 33分後
また、参加者は「満腹時」(食事をしてからある程度時間を置いた状態)でテストしています。準備(ウォーミングアップ等)も標準化されてます。
筋トレのパフォーマンスは時間帯で差がある
時間帯とクロノタイプによって、性能や疲労・回復の指標に以下のような違いが見られました。
比較項目 | 朝 vs 昼 vs 夕方/夜 | 傾向・差異 |
ジャンプのピークパワー/平均パワー | 昼と夕方/夜が朝より高い | 時間が遅くなるほどジャンプの力が出やすい(朝が最も低い) |
繰り返しスプリント能力(RSA) | 昼・夕方のほうが朝より良い | スプリントの合計・速さで午後・夜の方が有利 |
乳酸蓄積(3分後ピーク) | 昼・夕方が朝より高い(運動後3分時点) | 体がより強い運動をしたり、エネルギー代謝が活発な時間帯だと乳酸もより多く出る傾向あり |
乳酸の回復(33分後) | クロノタイプによる差あり | CET(夜型近い人)は夕方の回復が朝・昼より速い。IT(中間型)は時間帯による回復差があまり顕著でない |
筋トレのパフォーマンスを考慮した取り入れ方とは
この研究から学べるポイントを整理すると、次のようになります
トレーニングや試合の時間を考えるとき、朝はパワー系・短時間の激しい動きはあまり出にくい可能性がある → 朝のジャンプや短距離ダッシュは、昼~夕方のほうが有利になりやすい。
もしあなたが夜型寄りの生活(夜遅くまで起きる、朝起きるのが苦手)なら、「夕方~夜」に重要なトレーニングや勝負を持ってくるほうが力を発揮しやすいかも
乳酸(疲れの見える指標)についても、時間帯により「出やすさ」と「回復のしやすさ」が変わってくる
→ 夕方のほうが乳酸を出しやすいが、夜型近い人はその乳酸を回復させる能力も夕方に高まる傾向あり。
中間型(朝でも夜でも特定の時間にピークがない人)の人は、時間帯による差がやや小さい
→どの時間でもそこそこ動ける人は、時間選びの自由度が比較的高い。
トレーニングプランを立てるときは、時間帯 × クロノタイプ ×内容(ジャンプ・スプリントなど内容が激しい運動かどうか)を組み合わせて考えると良さそう。
まとめ
ジャンプ力やスプリントなどの無酸素系パフォーマンスは、昼~夜にかけてより高くなることが多い。
乳酸も午後や夜のほうがたくさん出るけれど、回復のスピードも夕方/夜型に近い人の方がその時間帯に有利なことがある。
あなたが朝型・夜型・中間型のどれかを把握して、自分が最もパフォーマンスを出しやすい時間帯に重要なトレーニングや試合を持ってくるのが効果的。
こんな人にオススメ
午前中にトレーニングする機会が多い人 → その日の“軽めの運動”やウォーミングアップをメインにするなど調整を
試合や大会の開始時間が夕方以降の人 → 日中の練習を夕方に近づけるようにスケジュールを変えることで“夕方モード”に身体を慣らすと良いかも
夜型の人 → 朝早くから激しい運動を必要とする日があるなら、前日に十分な睡眠と食事を確保する
引用文献
Köse Y, Ulaş M, Atay E, Yaşar HE. The effect of time of day on anaerobic performance and blood lactate response in trained men: assessment in relation to chronotype. Frontiers in Physiology. 2025 Aug 20
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