【最新研究】なぜ人は不健康な食べ物を選んでしまうのか?
- 髙橋 大翔
- 2 日前
- 読了時間: 5分

「体に良いと分かっているのに、ついジャンクフードを選んでしまう」
「ダイエット中なのに甘いものがやめられない」
こうした経験は、多くの人に共通しています。実はこれは意志の弱さだけが原因ではありません。
2025年に発表されたこの論文では、食べ物を選ぶ“決め手(ドライバー)”が、健康的な食品と不健康な食品で本当に違うのか?を、数多くのレビュー論文を統合して検証しています。
食べ物を選ぶ「ドライバー」とは?
この研究でいう「ドライバー」とは、私たちが食べ物を選ぶときに影響を受ける要因のことです。
主に以下のような要素が含まれます。
① 人口動態要因(年齢・性別・社会経済状況など)
② 環境要因(手に入りやすさ・価格・販売環境)
③ 家庭環境・生活習慣 ④ 知識とスキル
⑤ 身体的特徴・健康状態
⑥ 食品そのものの特性(製品特性)
⑦ 心理的要因
⑧ 社会的要因
この論文では、健康的な食品(野菜・果物・全粒穀物など)と不健康とされやすい食品(高脂肪・高糖質・超加工食品など)で、これらの影響がどう違うのかを整理しています。
① 人口動態要因(年齢・性別・社会経済状況など)
健康的な食品を選びやすいのは、女性、高学歴、高収入、社会経済的地位が高い人、高齢者です。
一方で、低所得層では不健康な食品を選びやすい傾向が見られます。
また興味深い点として、低所得や社会経済的地位が低いこと、若年層であることは、健康的な食品選択を妨げる要因になります。
さらに一部の研究では、高学歴であっても健康的な食行動が実践されないケースがあり、知識と実行の間にはギャップが存在することが示唆されています。
② 環境要因(手に入りやすさ・価格・販売環境)
食品が身近にあるかどうか(入手しやすさ・在庫状況)は、健康・不健康の両方の食品選択に強く影響します。
健康的な食品は、手に入りやすく、十分に在庫があり、適切にマーケティングされている場合に選ばれやすくなります。
一方、不健康な食品は、安価で手軽に購入できることが選択を後押しします。
逆に、健康的な食品が高価で手に入りにくい環境では、それ自体が健康的な食品選択の大きな阻害要因となります。
③ 家庭環境・生活習慣
身体活動量が多い人、新しいことを取り入れる習慣がある人、家族や配偶者と同居している人、交通の利便性が高い環境にいる人は、健康的な食品を選びやすい傾向があります。
一方で、独居や孤独、長時間労働、時間や利便性を優先せざるを得ない生活は、不健康な食品選択につながりやすくなります。
また、健康的な食事をしようとしても、家族の好み、忙しさ、変化を嫌う生活習慣が障壁となり、実践が難しくなるケースも多く見られます。
④ 知識とスキル
料理スキルが高いこと、栄養や機能性食品に関する知識があることは、健康的な食品選択を強く後押しします。
反対に、料理ができない、あるいは調理経験が乏しいことは、健康的な食行動を妨げる大きな要因となります。
⑤ 身体的特徴・健康状態
健康状態が良好な人、あるいは健康上の問題を抱えている人や体重・BMIが高めの人は、健康を意識して食品を選ぶ傾向があります。また、朝型の生活リズム(クロノタイプ)も健康的な食選択と関連します。
一方で、歯の状態が悪い、感覚や知覚が低下している、夜型の生活リズムは、不健康な食品選択と関連します。さらに、身体的な健康状態が悪い場合は、健康的な食品を選ぶこと自体が難しくなります。
⑥ 食品そのものの特性(製品特性)
ナチュラルな食品、栄養成分が明確な食品、色分けなどで分かりやすく表示された栄養ラベルは、健康的な食品選択を促します。
一方で、賞味期限が短いことは、健康的な食品選択の障壁となることがあります。
⑦ 心理的要因
健康や栄養への関心、将来の健康に対する不安、自己管理能力(自己規制)、前向きな感情は、健康的な食品選択を支えます。
対照的に、ストレス、否定的な感情、感情的な摂食、疲労や覚醒目的での摂取は、不健康な食品選択を引き起こしやすくなります。また、モチベーション不足、自制心や自己効力感の低さは、健康的な食行動を妨げる要因となります。
⑧ 社会的要因
家族、友人、地域社会からのサポートは、健康的な食品選択を強く後押しします。
一方で、周囲からの否定的な影響や同調圧力は、健康的な食品選択の妨げになります。
決定的な違い:即効性 vs 長期的価値
この論文の核心はここです。
不健康な食品 | 健康的な食品 |
すぐ満足できる | 将来の利益を重視 |
感情・気分が影響 | 意識・習慣が影響 |
環境に左右されやすい | 計画性が必要 |
そのため、「健康的な食事を選ぼう」と気合だけで頑張るのは、実はとても難しいことが分かります。
ダイエットが続かない本当の理由
この研究結果は、ダイエットが続かない理由も説明しています。
不健康な食品は努力しなくても選ばれやすい構造になっている
健康的な食品は意識・準備・習慣化が必要
つまり、環境を変えずに意志力だけで戦うと負けやすいということです。
今日からできる「食選択」を変えるコツ
論文の知見から導かれる実践的なポイントは以下です。
① 環境を先に整える
家にお菓子を置かない
野菜や果物を目につく場所に置く
② 健康的な食事を「習慣」にする
毎日同じ朝食
定番のヘルシー間食を決める
③ ストレス対策を食事以外で持つ
軽い運動
入浴
睡眠
これは「根性論」ではなく、人間の食行動の仕組みに沿った戦略です。
引用文献
Bethany Parkes, et al. Do the Drivers of Food Choice Differ Between Healthier and Less Healthy Foods?A Systematic Review of Reviews.Nutr Rev. 2025; nuaf202.
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