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RED-S(相対的エネルギー不足)とは?

更新日:2 日前

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皆さんこんにちは!

札幌市豊平区パーソナルジムR. Physio labです!

当店は豊平区中の島にあるダイエットを中心としたパーソナルジムです!!


今回は「カロリーと身体」についてです。

ダイエッターはもちろん、除脂肪体重を増やしたい方もカロリーは気にしていると思います


スポーツやダイエットの世界でよく耳にする「女性アスリートの三主徴(Female Athlete Triad)」という言葉をご存じでしょうか?


これは

・エネルギー不足(摂取カロリーが少ない)

・月経異常

・骨密度の低下


この3つが同時に起こることで、女性アスリートに深刻な健康問題を引き起こすという概念です。

しかし近年、この考え方は大きく進化しました。


国際オリンピック委員会(IOC)は「三主徴」だけでは説明しきれない幅広い健康・パフォーマンスへの悪影響をまとめ、「RED-S(Relative Energy Deficiency in Sport:スポーツにおける相対的エネルギー不足)」 という概念を提唱しました。


このREDーSを元に、どのくらいのカロリーが必要なのか、計算方法も含めて解説します!


RED-Sとは?

RED-Sとは簡単にいうと、「食べる量(摂取エネルギー)が運動や生活で使う量に比べて不足している状態」です。

この状態が続くと、体は「省エネモード」に入り、さまざまな機能に悪影響が出ます。


RED-Sが引き起こす影響

IOCのコンセンサス(意見が一致していること)声明によると、RED-Sは体のあらゆるシステムに悪影響を及ぼします。

1. ホルモンバランスの乱れ

  • 女性の場合:月経不順、無月経

  • 男性の場合:テストステロン低下→筋肉量の減少や増加の抑制に関与します。


2. 骨の健康

  • 骨密度が下がり、疲労骨折や骨粗しょう症リスクが上昇


3. 代謝への影響

  • 代謝が落ち、エネルギー消費が低下

  • ダイエットしても痩せにくくなる状態に→飢餓状態に近いもの


4. 心身のパフォーマンス低下

  • 筋力・持久力の低下

  • 集中力・判断力の低下

  • ケガや病気にかかりやすくなる


5. 精神的な影響

  • 食事制限への強迫観念

  • 気分の落ち込み、不安


つまり、RED-Sは「痩せる」どころか、健康もパフォーマンスも奪ってしまう危険な状態なのです。


RED-Sと女性アスリート三主徴の違い

従来の「女性アスリート三主徴」は女性特有の問題に焦点を当てていましたが、RED-Sは以下の点で拡大されています。

  • 対象:女性だけでなく男性も含まれる

  • 影響:骨や月経だけでなく、代謝、免疫、心臓、心理面まで広範囲

つまり、スポーツをするすべての人に起こり得る問題です。


RED-Sになりやすい人の特徴

  • 食事量が少ないまま運動量が多い人

  • 「体重を落とさないといけない」というプレッシャーが強い競技(体操、陸上長距離、バレエ、格闘技など)

  • ダイエット志向が強い一般の方(特に女性)

実際には「プロ選手」だけでなく、ジムに通う一般の人やダイエット中の人にも起こり得る問題です。


RED-Sを防ぐためには?

RED-Sと「30kcalルール」

では、どのくらい食べないと「エネルギー不足」になるのでしょうか?という部分でよく引用されるのが、「除脂肪体重(FFM)×30kcal/kg/日」という目安です。


アメリカの研究者 Loucks らは、エネルギーの摂取量と運動消費量のバランスを

エネルギー利用可能量(EA: Energy Availability)という指標で表しました。


計算式はシンプルです。

EA = 摂取エネルギー − 運動で消費したエネルギー ÷ 除脂肪体重(kg)

例えば…

  • 摂取エネルギー:2,000 kcal

  • 運動で消費:500 kcal

  • 除脂肪体重:50 kg

EA = (2,000 − 500) ÷ 50 = 30 kcal/FFM/kg/日

この「30」という数値が重要な基準になります。


30kcalを下回ると何が起きる?

Loucksらの実験によると、EAが30 kcal/FFM/kg/日を下回ると、次のような変化が出ることが示されています。

  • 代謝の低下(省エネモードに入る)

  • 性ホルモンの低下(女性:月経異常、男性:テストステロン低下)

  • 骨の健康状態の悪化(骨代謝が抑制され、骨密度低下や疲労骨折のリスク増)

  • 免疫機能の低下(風邪をひきやすくなる)

  • 心理的影響(摂食障害のリスク上昇)

つまり「30」を切ると、体は「生命を守るために活動を制限し始める」と言えるのです。


この記事を読んでいる人も是非計算してみてください!!

自分の除脂肪体重×30kcal=摂取すべきカロリーの最低値


です!

この計算よりも摂取カロリーが低い人は危険な状態だと思っておきましょう!


まとめ

  • RED-Sは「エネルギー不足」が原因で起こる全身の不調

  • 女性だけでなく男性にも起こり得る

  • ダイエットや運動を頑張る人ほど注意が必要

  • 防ぐには「しっかり食べて、バランスよく運動する」ことが基本

  • 30 kcal/FFM/kg/日を下回ると体に悪影響が出る


参考文献

IOC consensus statement: beyond the Female Athlete Triad—Relative Energy Deficiency in Sport (RED-S). Br J Sports Med. 2014;48(7):491–497.


Loucks AB, et al. Low energy availability in the marathon and other endurance sports. Sports Med. 2007;37(4-5):398–412.


Loucks AB, Thuma JR. Luteinizing hormone pulsatility is disrupted at a threshold of energy availability in regularly menstruating women. J Clin Endocrinol Metab. 2003;88(1):297–311.


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