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【最新研究】摂食障害がアスリートのパフォーマンスとケガに与える影響― 長期追跡研究から見えた「身体づくりの本質」 ―

アスリートの怪我

アスリートや競技志向のトレーニーの中には、「もっと痩せれば速くなる」「もっと絞ればジャンプ力が上がる」「食べなければ軽くなるからパフォーマンスが良くなる」と考える人が未だに少なくありません。

しかし、最新の**縦断研究(longitudinal study)**では、“摂食障害(Disordered Eating: DE)があるアスリートほど、長期的に見てパフォーマンスが低下し、ケガのリスクも増える” という強い関連が示されています。

今回はその研究内容をわかりやすくまとめ、あなたのジムのブログ用に「一般のトレーニングやダイエットにどう活かすか」まで落とし込みます。


■ 研究の概要:何を調べた研究?

この研究は、180名ほどのエリートアスリートの6ヶ月後、12ヶ月後の2回アンケート回答をもらい

  • 摂食障害に該当する行動(極端な食事制限、嘔吐、過度な運動など)

  • パフォーマンスの変化

  • ケガの発生率

  • 回復スピード

これらの関連を詳細に調べました。

“短期的な体重変化や見た目”ではなく、“長期のパフォーマンスと健康”に焦点を当てている点が特徴です。


■ 摂食障害があるアスリートほどパフォーマンス低下が進行

研究では、摂食障害(DE)がある選手は

  • スプリントタイム

  • パワー(ジャンプ力など)

  • 持久力指標

  • トレーニング強度の維持

  • フィジカルの改善速度

すべてにおいて 明らかなパフォーマンス低下 を示しました。

● 理由は明確

  • エネルギー不足

  • タンパク質不足による回復遅延

  • ホルモン低下(特に女性アスリートは月経トラブルに直結)

  • 筋タンパク質合成の停滞-疲労の蓄積

「見た目が締まっても、パフォーマンスは落ちる」という現実です。


■ ケガの発生率が明確に上昇

DEがあるアスリートは、

✔ 骨ストレス(疲労骨折など)

✔ 腱・靭帯の損傷

✔ 筋損傷

✔ 慢性的な痛み(腰・膝)

これらの発生率が有意に高いことが示されました。

特に、エネルギー不足(RED-S)が背景にあるケースは重症化しやすく、回復にもかなり時間がかかることが判明。

● ケガが増える理由

  • 骨密度の低下

  • 回復力の低下

  • 炎症の慢性化

  • ホルモン異常(テストステロン/エストロゲン低下)

  • 筋力低下

  • 睡眠の質の悪化


■ メンタルの不調 → パフォーマンス低下の悪循環

追跡期間中、DEのある選手は

  • 不安感の増加

  • 集中力の低下

  • トレーニング意欲の低下

  • 過度な体重への執着-「食べること」への罪悪感

といったメンタル面の悪化が伴い、それがパフォーマンスの停滞・下降につながる“悪循環”が確認されています。


■ ジム目線での「一般の人への応用ポイント」

この研究の教訓は、競技者だけでなく一般のダイエットやトレーニングにもそのまま当てはまります。


◆ 1)「痩せてパフォーマンスが上がる」は半分間違い

体重を落とすと身軽に感じるため、短期的には良い結果が出ることがあります。しかし長期的には、

  • 筋肉量の低下

  • 回復力低下

  • パワー低下

  • ケガの増加

が必ず起こります。

「痩せればパフォーマンスが上がる」は正しくは“適切な栄養管理を伴う減量でのみ成り立つ” です。


◆ 2)過度なカロリー制限は“代謝を壊す”

  • 糖質ゼロ

  • 脂質ゼロ

  • 1日1000kcal以下の生活

  • 夜だけ食べない

  • 毎日2時間以上の運動でカロリー帳尻合わせ

こうした生活は、アスリートでも耐えられません。

一般の人ならなおさら代謝を壊し、リバウンド100%コースです。


◆ 3)ケガしやすいダイエットは続かない

摂食障害傾向の人が怪我をしやすい理由は、一般のトレーニーにもそのまま当てはまります。

  • 糖質不足 → 筋損傷の回復遅延

  • タンパク質不足 → 筋肉が育たない

  • 脂質不足 → ホルモン低下

  • 骨密度低下 → 膝/腰の痛み

ダイエットでケガする人は 食事戦略がほぼ必ず誤っている ということです。


◆ 4)“食べながら鍛える”ことが結局一番効率がいい

この研究から導かれる本質は

✔ 食べながら鍛える

✔ 必要な栄養を維持しながら体脂肪を落とす

✔ 無理のないエネルギーバランスで続ける

これがパフォーマンスと健康を両立させる唯一の方法ということ。

これは競技者も、一般のダイエット民も同じです。



参考文献

Scott J. Fatt, et al. A longitudinal investigation of performance and injury outcomes associated with disordered eating in elite athletes. Sports Med Open. 2025 Oct 29


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