クレアチンモノハイドレート vs クレアルカリン:どちらを選ぶべき?
- 髙橋 大翔
- 3 日前
- 読了時間: 4分

皆さんこんにちは!
札幌市豊平区パーソナルジムR. Physio lab です!
当店は豊平区中の島にあるダイエットを中心としたパーソナルジムです!
今回は「クレアチン」に関してです。
はじめに
クレアチンは、筋力や筋肉量アップのために世界中で愛用されているサプリメントです。その中でも一番研究されているのが クレアチンモノハイドレートと呼ばれるものです。
一方で「クレアルカリン」という新しい形態のクレアチンも登場し、吸収率が高い・副作用が少ないといった宣伝がされています。
では、実際の科学的研究ではどう評価されているのでしょうか?今回は、4つの論文をもとに比較してみます。
1. クレアチンモノハイドレートとは?
最も古くから使われているクレアチンの形態
95%以上の吸収率が確認されており、科学的エビデンスが最も豊富
多くの研究で 筋力向上・筋肉量アップ・パフォーマンス改善が実証済み
世界アンチドーピング機関(WADA)でも禁止されていない合法サプリ
👉信頼性の高い研究によると、 クレアチンモノハイドレートは最も効果的で安全なサプリメントのひとつとされています。
2. クレアルカリンとは?
クレアチンを「アルカリ性に加工」した製品
メーカー側は「胃酸による分解を防ぎ、効率よく吸収される」と主張
少ない量で効果が出て、副作用(腹部不快感など)が少ないと宣伝されている
では、実際の研究結果を見てみましょう。
3. 科学的研究からの比較
(1) 細胞レベルの研究(Golin, 2015)
Kre-Alkalyn®は 細胞膜の安定性を高める作用が報告されました。
タンパク質合成や抗酸化作用へのポジティブな影響も示唆。
ただし、これは「細胞実験」であり、実際の運動パフォーマンスへの効果を直接示すものではありません。
(2) オリンピック級重量挙げ選手での臨床試験(Stroychev & Terziiski, 2006)
Kre-Alkalyn®を使用した選手の筋力増加が報告されました。
ただし、サンプルの数が少なく、研究内容も限定的。
結果の信頼性には注意が必要です。
(3) Kre-Alkalyn vs クレアチンモノハイドレート比較試験(Affouras, 2006)
24名を2群に分け、4カ月間クレアルカリンまたはクレアチンモノハイドレートを摂取。
クレアルカリン群は尿中クレアチニン値が一貫して低く、クレアチン群よりクレアチンの体内保持率が高いことが示されました。
クレアルカリン群は総コレステロール値とLDL(悪玉)コレステロール値が低下し、クレアチングループでは逆に上昇しました。
クレアルカリン群はトリグリセリド(中性脂肪)もより大きく低下しました。
クレアルカリン群の最大酸素摂取量(VO2max)は、クレアチン群よりも大幅に上昇し、持久力やパフォーマンス面で上回る結果でした。
体重や筋肉量に有意差はみられませんでしたが、 クレアルカリンの方が生理学的影響(血液、血中の脂質、尿pH)において有利な傾向を示しました。
安全性に問題は認められませんでした。
(4) 総合レビュー(Kreider, 2022)
多くの「派生型クレアチン」(HCl, エチルエステル, クレアルカリンなど)を比較。
結論:現時点でクレアチンモノハイドレートを超える有効性・安全性を示した形態は存在しない。
4. 安全性について
クレアチンモノハイドレート:長期使用でも腎臓・肝臓への悪影響なし(多数の研究で確認済み)
クレアルカリン:安全性の研究は少なく、長期データも不足
結論:安全性の確実性はクレアチンモノハイドレートの方が圧倒的に高い
5. 実際にどちらを選ぶべきか?
確実に効果と安全性を求めるなら → クレアチンモノハイドレート
新しい成分を試してみたい人や、胃腸トラブルを避けたい人 → クレアルカリンも選択肢
ただし現時点で「効果が上回る」という科学的根拠は乏しい
まとめ
クレアチンモノハイドレートは「ゴールドスタンダード」であり、最も信頼性が高い
クレアルカリンは一部の研究で効果が示唆されるが、科学的裏付けはまだ不十分
「どちらが良いか?」と聞かれれば、現状ではクレアチンモノハイドレートが第一選択といえるでしょう。
引用文献
Kreider RB, et al. Bioavailability, Efficacy, Safety, and Regulatory Status of Creatine and Related Compounds: A Critical Review. J Int Soc Sports Nutr. 2022
Golin J. The effect of an alkaline buffered creatine (Kre-Alkalyn®), on cell membrane behavior, protein synthesis, and cisplatin-mediated cellular toxicity. 2015.
Stroychev K, Terziiski N. Kre-Alkalyn Clinical Trial “Using Olympic-Level Weight Lifters”. 2006.
Affouras A. Clinical Trial comparing Kre-Alkalyn to Creatine Monohydrate. 2006.
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