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「最低限」では健康は守れても、健康寿命は伸ばせない?最新論文が提案する運動とたんぱく質の新しい考え方


札幌市豊平区中の島パーソナルジムR. Physio labスタッフの髙橋です!

今回は運動とタンパク質に関しての解説です!

「週150分運動すれば十分」「たんぱく質は1日0.8g/kg摂れば問題ない」

このような基準を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。


しかし、2026年に掲載された論文では、現在の運動やたんぱく質の推奨量は"最低限の健康を維持するための基準"であり、健康寿命を最大限に延ばすには十分ではない可能性があると提言しています。

今回は、この論文の内容をわかりやすく解説します。


この論文はどのような内容なのか

この論文は新しい実験を行った研究ではなく、これまで蓄積されてきた科学的エビデンスをもとに、

「現在のガイドラインは最低限の基準であり、健康寿命を最大化するためには見直しが必要ではないか」

という考えをまとめた意見論文です。

著者は、「病気にならないこと」と「元気に長く生活できること」は同じではないと考えています。


タンパク質摂取における現在のガイドラインは「最低限」の基準

現在、多くの国では、

・中強度の有酸素運動を週150〜300分

または

・高強度運動を週75〜150分

さらに、

・週2日以上の筋力トレーニング

が推奨されています。


また、たんぱく質の推奨量は一般成人で1日あたり体重1kgにつき0.8g程度です。

著者は、これらの基準は栄養不足や運動不足による健康被害を防ぐための最低ラインであり、「より健康に歳を重ねる」という視点では十分とは言えない可能性があると述べています。


運動は「できればもっと行った方がよい」

論文では、健康寿命を延ばすことを目的とするなら

週300〜600分程度の中強度の有酸素運動


または

週75〜150分程度の高強度運動

を目標にすることを提案しています。


さらに

週2回以上のレジスタンストレーニング(筋トレ)

を組み合わせることの重要性も強調しています。


こうした運動は、

・心肺機能の維持

・筋力の維持

・代謝機能の改善

・認知機能の維持

・免疫機能の維持

など、多方面の健康に役立つ可能性があるとしています。


たんぱく質も「不足しない」だけでは十分ではない?

たんぱく質についても、著者は現在の推奨量より多めの摂取を提案しています。


具体的には

健康な成人では体重1kgあたり1.2〜1.6g/日


さらに

高齢者や妊婦、病気やケガからの回復期では1.6〜2.2g/日

が望ましい可能性があるとしています。


たんぱく質は筋肉だけではなく

・骨

・免疫

・回復

・日常生活の機能維持

にも重要な栄養素です。

著者は、健康寿命を延ばすためには、欠乏を防ぐだけでなく、「十分な量」を摂ることが大切だと述べています。


「高たんぱくは腎臓に悪い」はどう考えている?

高たんぱく食については、「腎臓に負担がかかるのでは?」

という疑問を持つ方も多いでしょう。


この論文では

健康な腎機能を持つ人であれば、高たんぱく摂取は概ね安全である

という立場を示しています。


ただし、すでに慢性腎臓病などの腎機能障害がある方については、この考え方は当てはまらず、医師や管理栄養士の指導のもとで食事を調整する必要があります。


環境への配慮も重要

一方で、たんぱく質摂取量を増やすことによる環境負荷についても触れています。

著者は

・大豆製品

・豆類

・植物性たんぱく質

なども積極的に活用することで、健康と環境の両立は可能だと考えています。


この論文からわかること

この論文で最も伝えたいことは、

「最低限の基準」と「最適な健康」は同じではない

という点です。


ガイドラインは、誰もが達成しやすい最低ラインとして非常に重要です。

しかし、健康寿命をできるだけ長く保ちたいのであれば、

・運動量を少し増やす

・筋力トレーニングを習慣にする

・たんぱく質を十分に摂る

といった工夫が役立つ可能性があると著者は提言しています。


なお、この論文は意見論文であり、新たな実験結果を示したものではありません。これまでの研究をもとにした提案であるため、今後さらに検証が進む可能性があります。


まとめ

今回の論文では、現在の運動・たんぱく質の推奨量は「健康を維持するための最低基準」であり、「健康寿命を最大限に延ばす」という視点では、より高い目標を目指す価値があると提言しています。


健康な体を長く維持するためには、

・有酸素運動を十分に行う

・週2回以上の筋力トレーニングを取り入れる

・たんぱく質を適切に摂取する

といった生活習慣を無理のない範囲で継続することが大切なのかもしれません。


引用文献

Macdonald C. Beyond the bare minimum: the case for revised physical activity guidelines and protein intake recommendations that maximise healthspan. Frontiers in Nutrition. 2026 Jun 17.



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