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20代の体重は将来の血糖値に影響する?日本人約3,000人を追跡した最新研究を札幌パーソナルジムが解説



札幌市豊平区中の島パーソナルジムR. Physio labスタッフの髙橋です! 今回は血糖値に関しての解説をしようと思います!


「若いうちは多少太っていても大丈夫」「20代だからまだ健康」

そう思っている方も多いかもしれません。


しかし、2026年に掲載された日本人を対象とした研究では、20代の体重が、その後の血糖値の推移に長期間影響する可能性が示されました。

今回は、この研究をわかりやすく解説します!


20代の体重と将来の血糖値の関係とは


この研究では、日本人約3,000人を対象に

「20代の体重の状態が、その後の血糖値(HbA1c)にどのような影響を与えるのか」

を調べました。


参加者は20代の体重履歴によって次の3つのグループに分類されました。

20代を通して標準体重だった人(NW20s)

20代で一度でも低体重になったことがある人(UW20s_ever)

20代で一度でも過体重になったことがある人(OW20s_ever)


その後、健康診断データを用いて長期間にわたり血糖値の変化を追跡しています。


HbA1cとは?

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、

過去1〜2か月程度の平均的な血糖値を反映する指標です。


健康診断でもよく測定されており

・血糖値が安定しているか

・糖尿病になるリスクが高くなっていないか

を確認するために使われます。


食事をした直後の血糖値とは違い、日々の血糖値を総合的に反映するため、糖尿病の診断や経過観察でも重要な検査です。

一般的にはHbA1cが高いほど、血糖値が高い状態が続いていることを意味します。


  • 5.5%以下:正常域

  • 5.6〜6.4%:糖尿病が疑われる(糖尿病予備群を含む)ため、生活習慣の見直しや追加検査が勧められることが多い

  • 6.5%以上:糖尿病が強く疑われる(別日に再検査や血糖値などを合わせて診断)


研究結果① 20代で過体重だった人は男女ともにHbA1cが高くなりやすかった

最もはっきりした結果は

20代に過体重を経験した人は、その後の人生でもHbA1cが高く推移する傾向があったことです。


この傾向は男性・女性の両方で確認されました。

さらに、HbA1cが5.6%以上になるリスクも高くなっていました。

つまり、若い頃の過体重は、その後の血糖コントロールに長期的な影響を与える可能性が示されたのです。


研究結果② 低体重の影響は男女で異なった

一方、低体重については少し意外な結果となりました。

女性では

・25歳頃

・35歳頃

でHbA1cが低い傾向がみられました。


また、HbA1cが5.6%以上になるリスクも低下していました。

しかし、この結果は男性では確認されませんでした

つまり、20代の低体重が将来のHbA1cに与える影響は、女性にのみ認められたという結果でした。


研究が示す「性依存的」「非対称」とはどういう意味?

論文では

「性依存的(Sex-dependent)」

「非対称(Asymmetric)」

という表現が使われています。


これは

・男性と女性では結果が異なること

・過体重と低体重が、正反対の影響を示すわけではないこと

を意味しています。


例えば

過体重は男女ともにHbA1c上昇と関連しましたが、

低体重は女性だけで関連がみられ、男性では明確な関係は認められませんでした。


つまり、「太ると悪いなら、痩せるほど良い」という単純な話ではないことが、この研究から分かります。


この研究からわかること

この研究では、

20代の体重は、その時だけではなく、その後何十年にもわたる血糖値の推移と関連している可能性が示されました。


特に20代で過体重を経験すると、男女ともに将来のHbA1cが高くなりやすいことが確認されています。


一方で、女性の低体重ではHbA1cが低い傾向がみられましたが、この研究は関連性を調べたものであり、「低体重を目指した方が健康になる」ということを示したわけではありません。


また、低体重には骨粗しょう症や月経異常、筋肉量の低下、将来的な健康リスクなど、別の問題があることも知られています。

そのため、この結果だけをもって低体重を推奨することはできません。


まとめ

今回の研究では、日本人約3,000人を長期間追跡した結果

・20代で過体重を経験した人は、男女ともに将来のHbA1cが高くなりやすい

・20代で低体重を経験した女性では、HbA1cが低い傾向がみられた

・男性では低体重との明確な関連は認められなかった

ことが示されました。


若い頃の体重は、その時だけの問題ではありません。

20代から適正体重を維持することが、将来の血糖コントロールや健康維持につながる可能性を示した興味深い研究と言えるでしょう。


引用文献

Katsumi Iizuka, et al. Sex-Dependent and Asymmetric Associations of Bodyweight History in the Twenties with Later HbA1c Trajectories in a Japanese Occupational Cohort. Nutrients. 2026;18(10):1532.



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