皆さんこんにちは! 本日は筋肥大に関しての解説をしていこうと思います!
ダイエットやボディメイクの際には筋肉量を増やすことが重要だということはこれまでのブログ記事でたくさんお伝えしていきたと思います。
筋肉量を増やすことで代謝が上がり脂肪燃焼しやすい身体になってきますので、太りにくく痩せやすい体質に変えていくことが可能です。
またボディマイクでもある部分を引き締めてある部分は大きくしたいという理想があると思いますので、引き締めるにも大きくするにも筋トレはするべきだと思います。
ただ、一定数有酸素運動だけを行なって筋肉を増やしつつ脂肪を減らして健康になろう!と考えている人もまだまだいるのが現実です。
では、ランニング等の有酸素運動だけで筋肉を増やすことができるのでしょうか?
科学的に解説していきますので、是非最後までご覧ください!
ランニングでは筋肥大しない
2006年に発表された研究では、筋トレと持久力トレーニングの筋肥大率を調査されました。
筋トレでは筋肥大が確認され持久力トレーニングでは筋肥大は全く起こらないという結果でした。
この結果になった理由としては、いくつか考えられます。
まずは、筋繊維によるものです。持久力トレーニングではタイプⅠ繊維(遅筋繊維)というものが思い働くとされています。この遅筋繊維の特徴は持久力に優れており、筋肥大の能力はかなり低いというものになるのです。
2つ目はホルモンの関係です。筋肉を大きくしていくためには成長ホルモンやテストステロンというホルモンの分泌が重要なのですが、持久力トレーニンではこれら2つはほとんど分泌されなく、逆に筋肉を分解する効果を持つ「コルチゾール」というストレスホルモンが多く分泌されるのです。
3つ目はエネルギー利用の関係です。簡単にいうと筋トレと持久力では使用されるエネルギーの種類が違うという事になります。
筋トレは主にクレアチンリン酸(クレアチン)と糖質が使用され筋タンパク質の合成が高まり筋肥大が起こるのですが、持久力トレーニングは脂肪酸と炭水化物をエネルギーにするためクレアチンリン酸が使用されずに筋肥大の反応が起こりにくいのです。
4つ目は機械的ストレス(身体の細胞や組織に与える物理的な負荷)の不足です。筋トレは機械的ストレスによって筋タンパク質の合成が高まるのですが、持久力トレーニングは機械的ストレス自体がかなり低いので筋肥大しにくいのです。
弱い負荷でも高回数のトレーニングで筋肥大するのではないの?という意見がありますが、弱い負荷にも限度がありまして、基本は1RM(1回持ち上げるのが限界の重さ)30%が最低限の負荷とされているので、持久力トレーニングがそれに満たないという事なのです。
これらがランニングなどの持久力トレーニングで筋肥大しない要因になります。
ダイエットやボディメイクの観点では筋トレを行うことは基本とした方が、減量後の体型や体型維持が上手くいきやすいので、有酸素運動メインではなく筋トレメインの減量を心がけましょう!!
【参考文献】
Gustavo A Nader,et al. Concurrent strength and endurance training: from molecules to man. 2006
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