カフェインと好きな音楽を組み合わせるとパフォーマンスが変わる〜2025最新〜

髙橋大翔
8月14日
読了時間: 3分

更新日：8月20日

皆さんこんにちは！

札幌市豊平区パーソナルジムR. Physio labです！当店は豊平区中の島にあるダイエットを中心としたパーソナルジムです！

皆さんトレーニングやスポーツを日頃からされていると思います。

そこで重要な項目の一つとしてウォームアップがあります。

ウォームアップは怪我の予防、パフォーマンスの向上に欠かせない準備ですよね。

その、普段のウォームアップを、「お好きなテンポの音楽」と「カフェイン」の組み合わせに少し工夫してみるだけで、短時間の全力運動（爆発的なパワーを出す瞬間）がグッと伸びるかもしれません。

今回ご紹介する研究は、その効果を科学的に検証したおもしろい研究をもとに解説しますので、是非最後まで読んでください！

カフェイン＋音楽の効果とは？

今回ご紹介するのは2025年に発表された研究です

参加者：3年以上筋トレ経験がある、1日のカフェイン摂取量が50ml未満の飲酒・喫煙習慣のない健康な男性23名

実験の流れ：

コントロール（CON）条件：何もせず、通常どおりウォームアップして測定
音楽＋プラセボ薬（Mus + PLA）条件：音楽を聴きながらウォームアップ＋偽のサプリを飲む
音楽＋カフェイン（Mus + CAF）条件：音楽を聴きながらウォームアップ＋3mg/kgのカフェインを摂取

というグループに分けられました。

音楽は自分で好みの曲を3～6曲選択し、カフェインは3mg/kg、プラセボはマルトデキストリン（糖質）200mgを見た目では区別できないカプセルとして支給し100mlの水とともに、ウィンゲートテストの開始60分前に摂取するという内容です。

なお、60分という間隔は、カフェインの血中濃度がピークになるのに30~60分要するため設定された時間ということになります。

いずれも同じウォームアップを経て、30秒間の全力ペダル運動（通称：ウィンゲートテスト）で測定しました。

結果

条件	ピークパワー	平均パワー	トータルワーク
コントロール	基準値	基準値	基準値
音楽のみ（PLA）	向上	向上	向上
音楽＋カフェイン	さらに向上	向上	向上

音楽だけでもピークパワー・平均パワー・トータルワークがすべて有意にアップ
カフェインと組み合わせると、さらにピークパワーが有意に上昇

心理面の変化も注目ポイント：

運動前の気分（Feeling Scale）も、音楽あり・音楽＋カフェインあり両方でコントロールより高まる傾向
運動後の心拍数や「しんどさ」を感じる感覚（RPE）には差はなく、自己評価としての“力強さ”はカフェイン併用が最も高かった

※研究は実験室環境で行われているものなので、環境によっての差や女性への効果は今後も検討が必要。

日常のトレーニングに取り入れるヒント

瞬発系トレーニング（ジャンプ・短距離・スプリントなど）の前に、好きな音楽をかけながら準備するだけで効果あり
カフェイン（コーヒーなど）と併用すればさらにプラス（1日体重1kgあたり3~6mg)

まとめ

音楽だけでも瞬発力はアップする
カフェインと合わせることでさらにピークパワーが上昇
パフォーマンス感や“気持ちの盛り上がり”も向上し、トレーニングの質が高まる可能性あり

引用文献

Qiu B, Wang Z, Zhang Y, Cui Y, Diao P, Liu K, Del Coso J, Liu C. Effects of Caffeine Intake Combined with Self-Selected Music During Warm-Up on Anaerobic Performance: A Randomized, Double-Blind, Crossover Study. Nutrients. 2025 Jan 19

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39861481/