マテ茶は脂肪燃焼をサポートする?研究からわかった減量への働き
- 髙橋 大翔
- 7月22日
- 読了時間: 5分
更新日:7月24日

札幌市豊平区中の島にあるパーソナルジムR. Physio labスタッフの髙橋です! 今回はマテ茶に関しての話をしようと思います。
皆さん先日まで行われていたサッカーワールドカップは観ていたでしょうか?
北中米開催ということもあり、日本では夜中に起きて観戦しないといけなかったので、僕自身もすごくしんどい1ヶ月でした笑
優勝はスペイン、準優勝はアルゼンチンという結果になりましたね。
スペインは2010年以来の優勝、アルゼンチンは二大会連続の決勝進出ということで非常に見応えがありました!
そんなアルゼンチンのスター選手はメッシ選手ですね。
サッカーに興味がない人でもみんな知っている超スター選手です。
画像がメッシ選手なのですが、前回大会で優勝した日の夜に撮られた写真です
優勝トロフィーと一緒に寝たのでしょうが、もう片方の手には飲み物が。これが「マテ茶」です
南米の選手は非常に愛飲しているイメージがあるのですが、そんなに良い飲み物なのか?と僕自身も気にはなっていました。
そしてたまたまマテ茶に関する研究を見つけたので、今回はそちらを参考にしながらマテ茶とは何なのか?どんな効果があるのか?について解説していきます!
マテ茶とは何か
マテ茶は、南米原産の常緑樹の葉から作られるお茶です。ポリフェノールやカフェイン、サポニンといった、体に良い影響を与える成分を豊富に含んでいることで知られています。
近年、ヨーロッパや北米でも人気が高まっており、肥満対策やスポーツの場面での活用が注目されているお茶の一つです。
マテ茶が満腹感を高め、体重を減らす仕組み
2011年に発表されたマウスを用いた研究では、マテ茶が食欲や満腹感にどう影響するかが調べられました。
高脂肪の食事を与えられたマウスに、3週間にわたってマテ茶の抽出物を継続的に摂取させたところ、食事量と体重がはっきりと減少し、血液中の脂肪や肝臓の脂肪、脂肪組織の状態も改善していました。
さらに詳しく調べたところ、マテ茶を摂取したマウスでは、満腹感に関わるホルモンの一種であるGLP-1(グルカゴン様ペプチド1)の値が増加していることがわかりました。
GLP-1は、胃腸から分泌され、脳に「お腹がいっぱい」という信号を送る役割を持つホルモンです。
あわせて、食欲に関わる別のホルモンであるレプチンの値も増加していました。
研究チームは、マテ茶に含まれる特定の成分(ジカフェオイルキナ酸やマテサポニンなど)がGLP-1の分泌を促し、別の成分(カフェオイルキナ酸やカフェイン)が満腹感そのものを引き起こすことで、食欲を抑える働きをしているのではないかと考察しています。
運動中の脂肪燃焼を高める効果
2014年に発表された研究では、実際に人を対象に、運動中の脂肪の燃え方にマテ茶が与える影響が調べられました。
健康な男女14名を対象に、マテ茶(1000mg)またはプラセボを運動の60分前に摂取してもらい、徐々に強度を上げていく自転車エルゴメーターでの運動テストを実施しています。
その結果、最大酸素摂取量の70%未満という、いわゆる「脂肪が燃えやすい強度」の運動を行っている間、マテ茶を摂取したグループは、プラセボと比べて脂肪の燃焼量とそれに伴うエネルギー消費量が、平均で24%も高くなっていました。
しかも、これは最大限に追い込むような高強度の運動能力には悪影響を与えていません。
つまり、ウォーキングや軽いジョギングのような、脂肪燃焼を目的とした運動を行う前にマテ茶を摂取することで、同じ運動強度でもより多くの脂肪を燃やせる可能性がある、ということです。
マテ茶の健康効果
2020年に発表されたレビュー論文では、これまでに報告されてきたマテ茶に関する複数の研究がまとめられています。
この論文では、マテ茶の摂取が肥満の改善やスポーツ活動時のサポートに役立つ可能性があると結論づけられており、減量やコンディショニングを意識する場面での活用が推奨されています。
もちろん、マテ茶さえ飲めば痩せるという単純な話ではなく、あくまで運動や食事管理と組み合わせることで効果を発揮するものとして位置づけられている点には注意が必要です。
まとめ
3つの研究を通して見えてくるのは、マテ茶には大きく分けて2つの働きがあるということです。1つは、満腹感に関わるホルモンの分泌を促し、食べ過ぎを抑える方向に働く可能性。
もう1つは、特に脂肪が燃えやすい強度の運動を行う際に、脂肪の燃焼効率を高める可能性です。
減量やボディメイクに取り組む方にとって、運動前の一杯のマテ茶は、手軽に取り入れられる選択肢の一つになるかもしれません。
ただし、これらの研究の多くは対象人数が少ない、あるいは動物実験の段階であることも事実です。過度な期待をせず、あくまで運動習慣や食事管理といった基本を大切にしながら、その上でのサポート役として取り入れていただくのが良いでしょう。
参考文献
Hussein GM, Matsuda H, Nakamura S, Hamao M, Akiyama T, Tamura K, Yoshikawa M. Mate tea (Ilex paraguariensis) promotes satiety and body weight lowering in mice: involvement of glucagon-like peptide-1. Biol Pharm Bull. 2011;34(12):1849-55.
Alkhatib A. Yerba Maté (Illex Paraguariensis) ingestion augments fat oxidation and energy expenditure during exercise at various submaximal intensities. Nutr Metab (Lond). 2014 Sep 2;11:42.
Lutomski P, Goździewska M, Florek-Łuszczki M. Health properties of Yerba Mate. Ann Agric Environ Med. 2020 Jun 19;27(2):310-313.
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